|
みなさんが中華料理を食べに行ったとき、たとえばホテルのレストランとか当店のような正統中華菜館に入ると、初めての店の場合漢字がズラッと並んだメニューブックをみて、ちょっとひいてしまうんじゃないでしょうか。
でももう心配はご無用です。今回は中華料理の菜単(メニュー)の見方を簡単にご説明します。これで皆さんは旅行で訪れる世界中のいたる所にある中華菜館に入っても安心です。
中華料理の名前には、使う材料、調理法、素材の形や色からつけたものが多く、中には人名、地名をつけたりもします。
-----素材-----
『肉』とか『鶏』、『海老』、『牛肉』、多くの魚介類などです。ちなみに中華料理でただ『肉』とある場合はそれは豚肉を意味します。
-----調理方法-----
『 炒 』は読んでのとおりいためることで、他に 『
』 『 爆 』 『 煎 』 『 炮 』 の字も炒め物です。『 炸 』は揚げ物、『 』 『 焼 』 『 烹 』 『 煮 』 がつくと煮もの、『 蒸 』 はそのままで蒸し物です。
-----形-----
『 絲 』 とあると千切り、『 丁 』 はさいの目切り、『 方 』 は正方形切り、『 末 』 はみじん切りで、『 片 』 はそぎ切り、『 塊 』 はぶつ切りとなります。
また 『 拌 』 はあえ物のことで、『 什錦 』 はよく見かける文字ですが、色々たくさんの材料が使われていることを意味します。そして
『 芙蓉 』 『 桂花 』 の文字がついていたら卵料理のことです。
あと 『 糖醋 』 がつけば多くの日本人が好む酢豚や肉団子などの甘酢味料理です。
色を料理名につけたもので、これも良く見かけるのが
『 紅焼 』 これは醤油ベースの煮込み料理です。ふかひれ料理やあわび料理に使われます。
以上のことを大体頭に入れておくとオーダーに困ることは少なくなると思います。今度中国へ旅行される予定の方は、少し勉強されて、いつも添乗員さんにばかりに頼らず、自由行動の時間に勇気を出して料理屋さんに入ってみてください。 きっとツアーに組み込まれた料理よりも素朴でおいしいことでしょう。 |
|